生涯勉強する修行僧と仲間を大切にする心
生涯勉強って言葉が好きです。
もう15年以上前、私が通っていた青井陽治先生の演劇クラスに、玉三郎先生がお越しくださいました。ひょんなご縁で、私が武蔵野音大の大学院に入ったタイミングで、玉三郎先生が特任教授になられました。
「生涯勉強」は、いつも玉三郎先生がおっしゃておられた言葉です。
それは、どんな人気者であっても、偉い立場の方でも、芸の道は険しく高い山だから、もう学ばなくてよいという人は、いないということらしいです。(人間国宝の玉三郎先生がおっしゃるから、説得力ありますよね☆)
逆を返せば、「自分には足りないことがたくさんあるから、謙虚な気持ちで、学ぼう」と思えば、老若男女、キラキラした心で、日々を過ごせるということだなあと思います。よく、マウントを取るために批判しかしない残念な方がいますね。その方は、きっと、自分を見失って、とても苦しいのですね。人が気になってしまうのは、自分のことがおろそかになっているときとも言いますし、若い方と共に、学ぶ姿勢をもっていたら、誰もが生涯キラキラな人であり続けられると思います。自分と向き合い続けるのは、まるで修行僧のようですが、果てしない芸の道を生涯登り続けるのは、なんとロマンあふれることでしょう。
玉三郎先生と15年以上前に逢わせてくださいました青井先生の、門下生への深い愛情に、心から感謝いたします☆
また、私の友人は「出会ったすべての人が、先生」といっていて、出会ってその方からもたくさんのことを学べるということです。この方は5月のシェアハピのイベントにもご参加いただきますが、美しいコロラチューラであり、また、お人柄も義理堅い素敵な方です。
さらに私の場合は、過去の素敵な音楽家からも多く学んでいます。これもなかなか素晴らしいのです❤
たとえば、、ベートーヴェンさんは、ルドルフ大公というピアノのお弟子さんをとても大切にしていたそうです。私はベートーヴェンが専門ではないのですが、、ベートーヴェンさんはルドルフさんのために、ピアノ演奏する際の一部分アレンジ箇所に、彼の魅力が最大限に出せる素敵なアレンジをしてあげて、ルドルフさんは、お客様に喜んでいただけたそうです。(当時、アレンジは自分でみなさま考えていたので、大作曲家であり親友の先生が作曲してくれたら、とんでもなく幸せですね)彼のための曲も作曲もし献呈されていますね。また、ルドルフさんも、ベートーヴェンさんの生活が困窮すると、出資をし、幾度も助けたそうです。このエピソードは、武蔵野音大にベートーヴェンの資料館の館長さんが来日され、講演にいらしていたときにお聞きしました。「ベートーヴェンは変わり者と言われていますが、二人のあたたかな友情を今日はお伝えしたかった」とおっしゃっていました。
自分を応援してくれる方々を心の友として大切にし、助け合い、学び続ける大切さを決して忘れず、感謝の心を大切に、たくさんの方にハッピーをお届けできたら素敵ですね。
今年も邁進いたします。
よろしくお願いいたします。